毛まみれの体が特徴的な毛ガニ。

 

毛ガニこそがもっとも身近なカニといっても

過言ではないでしょう。

 

毛ガニが万人に広く愛される理由。

それは毛ガニの「旬」に要因があるのです。

 

毛ガニってどんなカニ?

毛ガニとは、全身毛だらけのカニ。

 

しかしそれ以上のこととなると

知らないことばかりではないでしょうか?

 

毛ガニはすぐに獲れるカニ

参照元:https://www.photo-ac.com/

毛ガニは日本の北海道や

岩手県などの海域で獲れる

比較的小型のカニです。

 

通販でもおなじみで、

カニ味噌が美味しいことで有名ですね。

 

他のズワイガニなどより浅い海に生息するので

獲るのが簡単とされています。

 

カニを取るのには海中にカゴを鎮めるのですが

そこに大量に入ってくるのだとか。

 

なので市場にも出回りやすく、

色々なお店で見かけることが可能なのです。

 

また、カニの豆知識でよく聞く

実はエビの仲間とかいう話。

 

毛ガニの生物学上の分類はどうなっている

かというと…。

 

エビ目カニ下目クリガニ科。

同じ「甲殻類」とまとめられるだけあって

かなり近い種類なんですね。

 

また、エビ・カニの仲間には共通点があります。

 

それは、茹でると

同じ真っ赤っかになるということ。

 

これはアスタキサンチンという色素が

影響しています。

 

アスタキサンチンは化粧品にも

使われることがある物質で、

カニ・エビだけでなく、サケはおろか

フラミンゴをピンクに染めるのにも

関係しています。

 

赤くなるおかげで、冬場はよく縁起物として

食卓の主役にされるのですね。

 

アスタキサンチンは血管を丈夫にしたり

免疫力を高めて病気にかかりにくくしたりと

嬉しい効能もあるんですよ。

カニ・エビ・ヤドカリ?

ちなみにワタリガニは、
エビよりもむしろヤドカリに近い種類。

そのためカニ味噌が美味しくないと
されています。

 

毛ガニの旬は年中無休?

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ところで皆様はカニの「旬」をご存じですか?

野菜や果物に旬があるように、

カニにも旬はもちろんあります。

 

その旬の正解は『冬』!!

間違いではないのですが…

毛ガニは違います。

 

毛ガニだけは年中・毎季、旬が来るのです!

これはどういうわけでしょうか?

 

秘密は、毛ガニの生息域にあります。

 

例えばカニと言えば思いつく地・北海道。

 

北海道の特徴的な地形を

四方から囲むような感じで

4つの地域で毛ガニは獲れるのですが、

一口に北海道といっても広いですよね。

 

海域も大きく離れていますし、

環境も異なります。

つまり、育ち方に差がでるのです。

 

例えばオホーツク海産の毛ガニの旬は、

なんと3~8月。春から夏にかけて。

カニのイメージとまったく違いますね。

 

他にもえりも産などがありますが、

それは完全に真冬が旬。

 

並べると綺麗に各所で

一年を通して毛ガニを獲れる計算。

 

つまり毛ガニの旬は

季来ているも同然なのです!

 

無論冷凍にすれば

他の種類のカニも出荷可能ですが、

生き生きとした活毛ガニや

浜茹でされたばかりの毛ガニには敵いません。

 

これが毛ガニの最大の強みといっても

いいでしょう。

 

いつでも獲れるのに割高な訳

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毛ガニが通年を通して獲れるのに、その

割に高いような気がする・・・。

そんな人もいますね。

 

「毛ガニは獲れる量が少ないから高い」

とも聞きますが、本当でしょうか?

 

それには毛ガニと日本人との歴史が関係します。

 

昔からエビ・カニは紅白の「紅」担当で縁起物。

 

でも両手で掲げるようなサイズのカニを食べる

ようなったのは、結構後になってからなのです。

 

今では人気者のカニですが、毛ガニだって

昔は事情が異なっていたのですよ。

 

昭和の半ばまでは空気だったのです・・・。

 

「なぜあんな美味しい毛ガニが!?」

とびっくりですが、元々カニ漁はズワイガニなどが

中心で、毛ガニが注目されてなかったのです。

 

眠れるお宝状態が長かったんですね。

 

そんな毛ガニが名を挙げたのは、

戦後まもなくの食糧難の時期です。

 

食べるものに困り、それまで漁が許されていた

ズワイガニやタラバカニなども規制がかかり、

困った漁師達が当時捨てるだけだった

「毛ガニ」を仕方なく売り始めたのが始まりなんですよ。

 

それまでカニ味噌も重要視されていなかったと

いうのだから本当に驚き。

 

もちろんそれ以降はいつでも獲れる

内臓まで美味しいカニとして、

爆発的な大人気になりました。

 

しかし獲りすぎてしまった結果、

毛ガニが激減。

 

もともとカニは脱皮しながら

ゆっくりと成長していくもの。

 

毛ガニの繁殖や成長が追い付かなくなったのです。

 

それ以降北海道の組合等では、

毛ガニの漁の量に規制を設けています。

 

毛ガニの数が少ないから値段も高い・・・

というのは、ある程度正確なようですね。

 

小さい「葦蟹」

日本人は大体7~8世紀ごろ、カニを

食べ始めたと万葉集にのっています。

ただし毛ガニサイズじゃなくて、

サワガニサイズのカニだったようです。

大きいサイズのカニは比較的近代に

なってから食べられはじめました。

 

季節ごとの毛ガニの味

一年中獲れる毛ガニですが、

肝心の味はどうなるのでしょう。

 

季節によって良くなったりするのでしょうか?

それとも変わりはないのでしょうか?

 

春にとれる毛ガニ

参照元:https://www.irasutoya.com/

冬がもっとも活発にカニ漁が行われる

イメージとは裏腹に、春になっても漁は続きます。

 

特にオホーツク海など

極度に冷たい海域の毛ガニは、

流氷の関係でむしろピークが春になるのです。

 

春のカニは栄養豊富で大きさも遜色なし。

 

「流氷明け」「堅ガニ」と銘打たれる大きく

 

美味しいカニはむしろ春がメイン。

 

「春だからカニ、終わっちゃった」と

がっかりするのは早いですよ!

 

夏に取れる毛ガニ

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夏の毛ガニといっても、ピンとこない。

そんな方もいるでしょうが、

真夏でもカニは獲れますし、美味しいのです。

 

場所としては北海道の噴火湾などが有名です。

 

北海道のあたりは海域によってカニの成長も

バラバラなため、夏に育ちきるものもいます。

 

また「若ガニ」などといって、大きくなる

途中のカニも、この時期よく出回ります。

 

若ガニの特徴としては

やはり小さく未熟ではありますが、

そのため殻が柔くむきやすく甘味が強いのだとか。

 

お値段も安めの設定が多いので、

一度購入してみたいところですね。

 

秋に取れる毛ガニ

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冬の前段階といった季節。

質も量も、次第に増加していきます。

 

北海道では十勝・釧路、岩手県あたりは通年で

秋に毛ガニを獲っています。

 

デパートや通販番組で告知されるように

なってきますね。

 

時期真っ盛りになって焦るよりも、

早めに注文した方が安心な方は

晩秋から検討するといいでしょう。

 

冬に取れる毛ガニ

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一番カニの味が増す時期とされています。

 

大人になりきって、

身もひきしまった堅ガニが多くとれる季節です。

 

この時期こそ漁師の腕の見せ所、

活躍の舞台の始まりなのです。

 

また冬はお歳暮や年末年始のお祝いなどで

大勢の人が贈り物をしたり、食卓を囲む季節。

 

高級な縁起物で存在感があり、

茹でガニやカニ鍋など、

比較的手のかからない調理が可能なカニは、

まさにうってつけ。

 

スーパーでもところせましと並ぶようになり

欲求が高まって来るのを抑えきれないかも・・・。

 

他の季節だと「冷凍」で

我慢するしかないときもありますが、

冬ならば活毛ガニを注文しても

取り扱いが楽そうです。

 

旬の毛ガニを手に入れるには?

年中手に入れられることから

「庶民のカニ」とも言われる毛ガニ。

 

美味しい毛ガニをGETするには、

どのような方法がベストなのでしょうか?

 

現地へ行く

参照元:https://www.pakutaso.com/

「納得いくまでカニを選びたい・食べたい!」

 

究極のカニマニアは、

是非現地へ赴いてください。

 

大手旅行会社でのプランでもよし

自分でひとつひとつ計画していくもよし。

 

旅行に市場訪問を組み込む形で行けば、

時間を持て余すこともないでしょう。

 

北海道や東北の各地に市場は存在します。

 

事前に入念な下調べをすれば、

地元の人が利用する店舗で

比較的安く購入できることもあるでしょう。

 

また、旬の時期に直接現地へ行くことで、

より新鮮なものをリスクなしで選ぶことができます。

 

万全を期すならば現地ということですね。

 

物産展を狙う

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「カニ食べに行くだけに北海道へは無理だよ!」

 

ごもっともです。

 

近隣にお住まいの方ならばいざ知らず、

沖縄在住の方なら、笑い話にもなりません。

 

その為、よほどフットワークが軽い人かつ

お店を熟知している自信がない限りは、

「そうだ、現地行こう」はよした方が無難。

 

しかし、やっぱり

自分の目で見て購入したい!という方は、

デパートの物産展がよいでしょう。

 

デパートの物産展は各店舗により異なりますが

冬はもちろんのこと、

夏にも開催することが多いようです。

 

当然ながら夏の北海道や東北の物産展は

アイスや果物が中心になるかと思いますが

冷凍のカニなども目玉として置いてあるでしょう。

 

デパートの、あるいはカードの会員の人は

よりお得にカニを購入することができるかも?

 

贈答品とする、あるいは大切なお客様に

お出しするといった用途ならば、

断トツといってもいいでしょう。

 

定期的に広告をチェックし、

備えておくことをおすすめします。

 

通販を使う

参照元:https://www.photo-ac.com/

「もし安く買えるなら、カニ食べたいな~」

ぼんやりした希望を持っているだけの人も

もちろんいるでしょう。

 

そんな時に目に飛び込んできやすいのは、

テレビやラジオでおなじみの通販番組。

 

昔からある購入方法の一つで

専用の電話番号へかけて注文し、

届いたら代金を払うといった流れになります。

 

特徴としては「訳アリ」や「時期外れ」の

触れ書きが多い感じがあります。

 

足がはずれてしまった、

最高の味からは少し落ちる、傷がある、etc・・・。

 

理由は大小いろいろですが、

見た目を気にしないならばいい手の一つです。

 

特に公共の電波に乗って宣伝しているところは、

自分で業者を調べて連絡するよりも

安全度が高いです。

 

ただしテレビ・テレフォンショッピングは

原則クーリング・オフできません!

 

あれは詐欺師などが向こうから仕掛けてきた

話に乗ってしまった際の救済であるためです。

 

自分で購入する分には責任の所在は自分にある、

ということをお忘れなく。

 

とはいえ大抵の通販では、

クーリング・オフと同様あるいは条件付きでの

返品を認めるところが多いです。

 

注意書きをよく読み、気をつけて購入しましょう。

 

ネットショップで購入

参照元:https://www.pakutaso.com/

「近くにデパートすらない!時間も惜しい!」

 

仕事に追われる現代人なら、

さして珍しくもありません。

休日をカニの為だけには割けないでしょう。

 

月並みですが、こういうとき頼りになるのが

やはりインターネットです。

 

個人的に一番おすすめしたい方法になります。

 

とはいえ検索ワードを打ち込んだ時点で

すでに「おすすめ商品」として広告が出ている

状態かもしれませんが・・・。

 

ネットショッピングの最大の長所。

それは待つだけでカニを手に入れられるということ。

 

手軽さでは通販も同じですが、

今時電話はおっくうな人も多いですし、

チラ見した番組ではイマイチ情報不足。

 

ネットなら自分の好きな時間にいくらでも

調べられる上、

受け取り時間も選択できることから、

利便性ではトップ。

 

レビューの質や評価の数を確認すれば、

よい業者を見つけるのも難しいことではありません。

 

一つは贈答用、もう一つは自宅用、

といった注文もネットならば簡単に

日時や配送方法を選択できるので、

何度も買い物に行く必要がなくていいですね。

 

 

いかがでしたでしょうか?

毛ガニとは特殊な事情から、

一年中手にはいる上に美味しい稀有なカニさん。

 

ご自分にあった購入方法で、素敵な

出会いを果たしてみてくださいね!