真冬も近づく頃、

広告で大々的に取り上げられるようになるカニ。

 

その中でも存在感のあるタラバガニは、

皆様もお好きですよね。

 

そんなタラバガニの相場はどれくらいでしょうか?

調べてまいりました。

 

タラバガニの相場

タラバガニの相場は何で決まるのでしょうか?

 

大きさ?それとも新鮮さ?

素人ではわからないようななにか?

 

相場を決めるのは4つのポイントがあるようです。

 

大きさによる変化

参照元:https://www.photo-ac.com/

やはり大きいこと!

相場を決めるのに最も重要なポイントは

タラバガニのサイズ感になります。

 

広告でも「〇〇g 〇〇円」と

銘打って出ていますし、検討はつきますよね。

 

タラバガニの平均サイズは1㎏前後とされています。

 

まず、1㎏4000円は下りません。

状態によっては1万を超える場合もあるでしょう。

 

毛ガニが400gから食用なのを考えると、

かなりの大型です。

 

しかもこれは脚のみを対象とした場合。

毛ガニと違い味噌が重視されないタラバゆえの話です。

 

どのお店でもこれを基準にしていると

考えていいでしょう。

 

これよりも小さいか大きいかで、

値段も大分異なってくるというわけです。

タラバガニのカニ味噌

タラバガニは毛ガニやズワイガニと違い

ヤドカリの仲間になります。

そのため脚の数も違い、カニ味噌も

美味しくありません。

 

時期による身の状態

参照元:https://www.photo-ac.com/

タラバガニを含め、カニの旬は冬とされています。

 

冬は多くの生き物が寒さを乗り切るために、

脂をつけるあるいは出産のために備えることから、

美味しくなる季節ですね。

 

これはカニも変わりありません。

 

ただし、タラバガニの産卵シーズンは

春から初夏にかけて。

 

4~6月ですから、結構ずれがありますね。

 

しかも国産・北海道産のものは、この時期禁漁期です。

 

増える前に獲らないという当たり前のことなのですが、

こういった配慮も含めて

「カニは冬が旬」と言われるようなったのでしょう。

 

また国産のタラバガニは、

晩秋から冬直前にかけて脱皮します。

 

脱皮とは成長にかかせない大事なイベントですが、

漁師さんにとっては困りもの。

 

なぜなら脱皮する際にエネルギーを使い、

カニがやせてしまうからです。

 

「堅ガニ」と言われる、

身がぎっしりつまったカニと

「若ガニ」と言われる、

脱皮直後のやわいカニ。

 

それらが混じってしまうので、

品質が安定しないのです。

 

春から夏にかけては禁漁期で、

秋も終わりに近づくとピンキリが激しくなり、

冬は皆が欲しがるからみだりに値段が高騰する・・・。

 

このためタラバガニの「旬」は夏だという話も

 

国産のタラバガニを購入する際は、

時期による変化を頭に入れておくといいでしょう。

 

通常獲れる時期以外だと

冷凍しか選択肢がないのですが、

国産だと1万を超えるのも珍しくないようです。

 

「獲れる海域」

参照元:https://www.irasutoya.com/

国産のタラバガニの旬や

それにかかわる変動は以上の通りです。

 

しかしタラバガニはもともと外洋での漁業も活発。

 

北海道周辺だけでなく、

ロシア・アラスカ(アメリカ)、

ノルウェーでの漁も盛んです。

 

ロシアは春から夏にかけて良く獲れ

アラスカは逆に冬が旬とされています

 

さて、これら諸外国の共通点があります。

それは水温が著しく低いこと。

 

カニは単純に、

水温が低ければ低い程大きく育ちます。

 

故に国産よりも外国産のタラバガニのほうが、

サイズとしては巨大になりがちです。

 

国産も鮮度という長所がありますが、

食べ応えや漁獲量を比較すれば、

外国産に軍配が上がります。

 

その上値段は国産のタラバガニの訳3分の一程度!

お財布に優しく量が買えるのは断然こちらですね。

 

食品は安全性からなにかと国産を選びがちですが

時期や値段を考えると、タラバガニの外国産も

悪い選択ではないのです。

 

保存方法での違い

参照元:https://www.pakutaso.com/

大きさ・旬の時期・獲れる場所について。

 

タラバガニの相場の内、3つのポイントは

お分かりになっていただけたと存じます。

 

最後にタラバガニの値段を決めるもの・・・

それは保存方法及び発送方法です!

 

当然ながらカニは生ものです。

足が速いとされているカニを迅速に皆様に

お届けできるのは、

お店側の努力や工夫があってこそ。

 

特に通販のカニは、保存に力をいれています。

 

発想の最中に傷んでしまった・・・

なんてことがないように、

様々な保存方法にて購入者にお届けするのです。

 

その方法というのが、冷凍・冷蔵・活。

主にこの3つの方法です。

 

・冷凍タラバガニ

冷凍のタラバガニ。

これはご想像通り冷凍された

タラバガニで間違いありません。

 

水揚げされたあと茹でて締められ、

長期保存が効くように冷凍したものになります。

 

冷凍したタラバガニの一番の長所は、

季節関係なく一定の品質のカニが買えるということ。

 

タラバガニの旬はとれる水域・禁漁期の関係で

これと断言するのは難しいのですが、

いい時期にとったカニを保存すれば、

通年を通して最高の

カニを食べることが可能です。

 

言うまでもなく、食中毒予防の観点からいっても

食べる直前まで冷凍されているタラバガニは

安全面で言えばトップクラス。

 

夏場の入用でも、

万が一が起こりにくいのも嬉しいですね。

 

家庭用の冷凍庫ではもって2~3週間、

ぎりぎり一月大丈夫と言ったところでしょうか。

 

「人が集まる予定があるが、

正確な日時はまだ決まっていない」

なんてときにも安心ですね。

 

ただし冷凍の中には

活タラバガニの売れ残りをボイルして冷凍に回したり、

数年前に冷凍したなんてのも・・・。

 

きちんとした業者を選択する必要があります。

 

・冷蔵タラバガニ

冷蔵タラバガニは、

冷凍よりも鮮度が上がるとされています。

 

贈答品としても、冷凍よりは格上なようです。

 

これは解凍の手間暇かからない上に、

茹でてすぐ発送する手際の良さによるものでしょう。

 

業者によって異なるのですが、

冷凍よりは多少高めの温度で冷蔵保存されて

届けられます。

 

冷凍とは違い長期保存は効きません。

1週間がギリギリです。早めに食べましょう。

 

・活タラバガニ

この中ではトップクラスに新鮮な部類です。

ただしタラバガニの場合、一概には言えません。

 

毛ガニは比較的浅い海に生息する小型のカニ。

発送まで飼育するのは比較的容易です。

 

しかしタラバガニは

足を広げたサイズが1mになることもある

巨大ガニですし、住処も深海です。

 

飼育状況が適切でないと、

発送までにどんどん弱ってしまいます。

 

なので活=新鮮第一、とはいかないことも。

 

冷凍・冷蔵の場合ももちろんですが、

活タラバの場合、

業者の管理がしっかりしているかどうかも

重々気をつけて確認せねばなりません。

 

出回る量としては冷凍>冷蔵>活の順です。

 

やはり活は国産に限るなど限定もありますが

食べる時期や用途によって保存方法を選択して

いきたいものです。

 

掘り出し物の「訳アリ品」!

参照元:https://www.irasutoya.com/

タラバガニの相場を決める4つのポイントは

以上になります。

 

余程不漁だとかカニ業界に何らかの変化がない限り、

この設定は変わりないでしょう。

 

ただし、これは「正規品」に限ってのこと・・・。

 

もう一つ、通常の相場とは別に、

価格帯がバラバラで

常にチェックが必要なカニもあります!

 

それが「訳アリ品」!

タラバガニを安く手に入れられる、

ある意味一番のチャンスです!

 

そもそも正規品は、

タラバガニが「1肩」2対あるものを指します。

「フルシェイプ」ともいいまして

片側のハサミと足3本、計4本が揃った状態です。

 

タラバガニそのものから甲羅をひいた姿ですね。

 

タラバガニは毛ガニ等と違い

カニ味噌が食用に向かないので、

純粋に足のみを欲する人も少なくありません。

 

ゆえに別々のタラバガニの足のみを

大量に詰め合わせた「足し脚」ありというものを

選ぶのも一考の余地ありなのです。

 

この足し脚にされる「カニ脚」は、

事故などで折れてしまったカニ脚のこと。

 

無論正規品と違い1本1本が

違うサイズかもしれませんし、

重量に比べ殻の方が多いという欠点もあります。

 

しかしその点に目をつむれば、

比較的お安く購入できるという

メリットもあるのです。

 

「訳アリ品」は他にも殻に傷がついただけ、

ハサミがもげてしまったけど一緒に送られてくる・・・

などなど事情は様々です。

 

見極めて購入していきたいものですね。

 

タラバガニをお得に購入するには?

相場がわかったところで、

早速タラバガニを購入したいという方。

 

購入場所によって置いているカニや値段も

大きく異なるのをご存じですか?

 

現地で買う場合

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本来繊細な生鮮食品であるタラバガニは

現地で購入するのが最も良い方法です。

 

実際に北海道まで行くとなると、

労力と資金があわないことのほうが多そうですが・・・。

 

しかし本州のスーパーで並ぶタラバガニと

地元の人たちが良く訪れるスーパーでは、

数千円するものが数百円で売っていることも。

 

長期滞在の予定があるのなら、

ぜひ訪れたい場所ではあります。

 

ただ、気をつけたいのが、観光地化している市場。

 

新鮮さは置いておいて、値段が通常のスーパーと

変わらない場合もあります。

 

スーパーで買う場合

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スーパーで購入する場合

カニのランクは中~下くらいと考えていいでしょう。

 

スーパーによって多少の違いはありますが、

基本「特売」などと言って売られているタラバガニは

その鮮度や身の詰まり具合が保証されていません。

 

安全ではあるのでしょうが、可もなく不可もない

ランクのものがほとんどでしょう。

 

これは高ランクのものは

最初からデパートや料亭など別のところに行き、

低ランクのものは加工に回され

残った中程度の一番多いカニが市場に出回るからです。

 

中身はともかく、1㎏4000円から始まるのは

大して違いはないでしょう。

 

デパートで買う場合

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出費が痛いことを除けば、

安全面でもランクの高さでも

デパートが一位でしょう。

 

デパートは何よりブランドを大切にするもの。

 

徹底した品質管理の下、

高級なカニを取り扱うことに長けています。

 

特に贈答品になるような堅ガニは、

デパートがもっとも無難でしょう。

 

値段は通常よりもお高めでしょうが、

それは最初から高ランクしか取り扱っていないため。

 

梱包費用などもかかりますので、

自宅で消費する場合には別の方法がいいかも。

 

通販番組で買う場合

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ラジオを何気なくつけるか、

テレビをぼんやり見ていると、

通販番組が始まることがありますよね。

 

タラバガニもよく宣伝されるものの一つです。

 

この番組で購入する層は、

比較的年齢層が高めの方が多いでしょう

 

インターネットに親しみがなく、

公共の電波で広告を打たれているものを

信用する人がほとんどです。

 

この購入方法のメリットは、

とても手軽なこと。

 

もちろんネットの即時性と利便性には

敵わなくなってきていますが、

電話一本で好きな時間、好きなだけ

カニを注文できるというのは強いです。

 

しかし、カニカニ詐欺という

「送りつけ詐欺」の存在もあります。

 

ご家族が被害に遭わないように

従来の通販の皮を被った犯罪の存在は

常に意識しなくてはなりません。

 

ネットで買う場合

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一番手軽でおすすめしたいのがネット通販です。

 

利便性で言えば、

上記のどの購入法よりも優れています。

 

ネットでカニを買う一番のメリットは、

とにかく安さ。

 

デパートやスーパーなど

実店舗に並ぶ際の梱包費用や

手間賃がないため、

直接業者とやりとりするネットは

とても安く済むのです!

 

またネットだと自分の欲しい量や

欲しいランクのカニを

取り扱っている業者を探すのも楽チン。

 

直接赴く方法だと、自分の求めるものがない

可能性だってあります。

 

夏に冬の堅ガニを求めても

そもそも置いてありませんよね?

 

発送方法や時間帯を

明確に指定できるのも強みです。

 

確実に空いている時間に受け取れれば、

傷みを心配することもありません。

 

惜しむらくは場所によっては

送料が割と高めについたり、

悪質な業者にひっかかったりもあるでしょうが、

それも老舗の業者を利用する限り些細な問題です。

 

タラバガニを購入する際はぜひ検討してみましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

 

タラバガニの相場と購入方法は、

かなり複雑です。

 

一言で旬だから、外国産だから良い、

安いとは言えないことがわかりますね。

 

自分のニーズに合わせて、

良いランク・値段の

タラバガニを購入しましょう!