のカニと比べると、

年中手に入りやすい毛ガニ。

 

せっかくのカニですから、

もちろん美味しくいただきたいですよね。

 

しかし一口にカニと言いましても、

「冷凍」「活」では食べ方が大きく

異なります。

 

今回は中でも「活毛ガニ」について

茹で方・味付け方・保存方法をまとめてみました。

 

「活」と「冷凍」、どっちがいいの?

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「活ってついてるんだから、こっちの方が

新鮮なのかな?」

 

「冷凍の方が長持ちするんじゃないかな?」

 

言葉だけではどんなメリットがあるのか、

わかりにくいですよね。

 

「冷凍」とは字の通り、水揚げした後

冷凍処理が施してあるものを指します。

 

鮮魚店などで目にするのは

大抵こちらが主ではないでしょうか。

 

それに対し「活」とは・・・生。

元気に生きている、そのままのカニです!

予想通り、当然鮮度はこちらの方が

上を行きます。

 

ありていに言えば、死んだものより

自分で〆ることができるカニの方が

安心ということです。

 

活毛ガニはどこで売っているの?

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鮮魚店でお目にかかるものは、ピンキリです。

 

中にはなかなか買い手が現れず、

すっかり弱ってしまったものも・・・。

 

ネットショッピングの場合ですと、

注文を受けたらすぐ、次にとれるカニを

配送すればいいわけですから、

比較的リスクは小さくなります。

 

ただし時には到着したときにはすでに・・・。

ということもしばしばありえます。

 

生き物はデリケートとは言え、

なんの処理もされていない

死んだカニを届けられても困りますよね。

 

業者・ショップ選びにはよくよく慎重に

ならなくてはいけません。

 

元気なカニが来た!さあ茹でるぞ!!

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待ち望んでいたカニが届きました!

箱を開けると元気にハサミを振っていて一安心。

 

さああとは茹でるだけ・・・。

ちょっとお待ちください!

茹で方にもコツがあるのです。

 

完璧にカニを味わいたいのなら

ぜひ下処理をキチンとこなしてから望みましょう!

 

手早く茹でよう!活毛ガニ

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活毛ガニは、とにかく時間との勝負になりま

 

遠方はるばる来てくれたカニですが、

当然生きているとは言え弱っている状態。

 

そのままだと泡と一緒に自分の旨味まで

吐き出しかねません。

 

急ぎ茹でて〆る必要があります。

 

用具は以下の通りです。

順番に見ていきましょう。

活毛ガニを茹でる際の準備・まとめ
  1. 十分な量の水
  2. 少々の塩
  3. カニを茹でるための鍋
  4. カニを冷ますための氷水
  5. 輪ゴム・タコ糸など
  6. タワシ
  7. キッチンバサミ
  8. 軍手

 

水洗いを徹底的に!

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一件キレイに見えても、カニには無数の

汚れが付着しています。

 

茹でるとは言え、

それを口にふくみたくはないですよね。

 

また汚れ自体、まんべんなくカニが

茹であがるのを邪魔します。

 

まずはタコ糸や輪ゴムなど、丈夫なもので

足を縮めた状態にしてしばった後、

たわしなどで汚れを落としてください

 

また、毛ガニは名の通りびっしりと

鋭い毛が全身に生えているカニ。

軍手やキッチングローブで、怪我や

すべりをふせぐことができます。

 

カニのあがきに気をつけて!

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キレイになったカニを解放したら

いざ、お鍋に投入・・・してはいけません!

 

まず向きに気をつけましょう。

必ずあおむけの状態、口・腹側を上に

した状態でお鍋に入れてください。

 

うつぶせはカニ本来の姿。

そのまま入れると高温にびっくりして

ハチャメチャに暴れてしまいます。

 

お鍋もカニの足が動くことを考え、

大き目サイズを用意しましょう。

 

水量はカニの大きさ・数で変わりますが

を曲げ伸ばししても漬かる程度

ととらえておくといいでしょう。

 

温度とお塩の加減

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用具準備と下洗いができたなら、

さっそくお湯を沸かしましょう!

 

沸騰したお湯に、水量の3、4%程度の塩を

入れた後、カニを投入します。

 

このときカニが暴れますので、

くれぐれもご注意ください!

 

カニを入れたためにお湯の温度は

すこし下がります。

 

再沸騰させたら、落とし蓋をして、

さらに10~20分茹でましょう。

 

さし水はせず、ひたすら茹でてください。

途中で温度が変わると、黒ずみや過度な

茹ですぎにつながります。

 

茹で上がったら今度は氷水につけます。

こうすることで身離れがよくなるのです。

 

いい加減にやってしまうと、カニを食べる

際のうまくほじれない、イライラタイムが

延々と続きます・・・。

 

食べやすい!活毛ガニの捌き方!

キッチンバサミで丁寧に

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冷やす時間は、いつ食べるかによります。

 

早ければ早いほど、短時間でOKです。

5~20分を目安にしましょう

 

十分冷ましたら

今度は食べやすくするため、

カニを解体していきます。

 

さすがに毛ガニを丸かじりするわけ

にもいきません。

 

まずはあおむけにして、

足をすべてり離しましょう。

 

キッチンバサミで根元から切り取り、

お皿にまとめておきます。

 

次に「ふんどし」と呼ばれている、

三角形のおなかの部分を取り外します。

 

指を入れると開きますので、

根元をキッチンバサミで切りましょう。

 

最後に甲羅を取り外します。

 

必ず甲羅を下にして作業しましょう。

 

さきほどふんどしをはずして

ぽっかり空いた穴に指をかけて開くと、

綺麗にとれます。

 

甲羅側にはカニみそがぎっしり!

みそを味わい尽くすため、

お腹側に残ったみそも甲羅側にまとめましょう。

 

さて、ここでお腹の両側に

半月系のなにやら白い部位があります。

この「ガニ」は不要・不食です

味噌を取る前に捨てておきましょう。

 

これでお皿の上には、

みそぎっしりの甲羅

りぷりの足・ハサミ

が集合しているはずです。

 

イケる「ふんどし」・イケない「ガニ」
俗にふんどしと呼ばれる、カニのおなかの△。
ここは内臓と直結しており、産卵期の
メスはここに卵を抱えます。
見た目はややグロテスクですが珍味と
されています。
反対に「ガニ」とよばれるエラ部分は
おススメできません。
ゴミ・細菌などが付着しやすい部分だからです。

 

今すぐ食べられない!そんな時

至福の時間・・・そんなときに急用が

せっかく捌いたのに活毛ガニを駄目に

したくないですよね。

 

いざというときのため、保存方法は

しっかりおさえておきましょう。

 

活毛ガニが届いたばかりだったら

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急用は後です。

急いで茹でてしまいましょう

間との勝負だといったではありませんか

 

真面目な話、活毛ガニは早く

〆なければ鮮度がどんどん落ち、

死んでからの痛みも早い代物です。

なるべく当日・翌日までには茹でましょう。

 

茹でるまでは、直射日光の当たらない冷暗所にて

大切に保管してください。

毛ガニはもともと冷たい海中で過ごす生物。

温度が10度以上になると死んでしまいます

 

茹でたあとだったら

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茹でた後なら大丈夫。

冷蔵庫・冷凍庫、共に保存がききます。

 

どちらも霜がおりないように

ラップして保存します。

 

蔵は2~3日。

冷凍は2週間前後の保存が望めます。

 

なるべくお早めに召し上がってください。

 

冷凍の場合は、冷蔵庫を使ってじっくりと

解凍していくのがよいでしょう。

 

活毛ガニはどんな味付けが向いているの?

蒸しガニにしてみよう!

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活毛ガニはついさっきまで生きていたカニ。

 

茹でたカニは天然の旨味がぎゅうぎゅうに

詰まっています。

 

そこでいたってシンプルに塩だけで味を

つけようとすると、

一番適した料理は蒸しガニになります!

 

作り方はいたって簡単。

で終わった後、ふんどしや足の隙間に

これでもかと塩を塗り込み、蒸すだけ!

 

蒸し器がない場合は、鍋でも代用可能です。

蒸し時間は中火で20分前後。

 

十分に余熱をとってから召し上がってください!

 

素材の味を塩が引き立てていて、

大変おいしい毛ガニになっていますよ!

 

調味料といただこう!

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素材の味がいいからと言って、

それだけでは飽きてしまうのも事実。

 

ひと手間加えるならば、専用の調味料を

作るのも一つの手ですよ!

 

茹でガニを戴く際、一番似合う調味料。

それはカニ酢。

 

作り方はいたってシンプルです。

酢をベースにしょうゆ・みりん・

塩・砂糖・だし。

基本的にはこれで作れてしまいます!

 

大体どこのご家庭でも、作りたいだけの

量の酢に、それぞれ同量のその他調味料で

作成しているようです。

 

酢をベースにしていればいいわけですから、

柚子やカボスの果汁を入れるもよし、

みりん・砂糖を蜂蜜にかえるのもよし。

自分だけの黄金比率カニ酢を試行錯誤

するのも面白そうですね。

 

お鍋でいただこう!

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大勢でカニを楽しむのに、ふさわしい料理。

それがカニ鍋。

鍋の中でも人気の高い品です。

 

まずは鍋を何味か決める必要があります。

難しい決断ですが、シンプルな水炊きか

しっかりしたみそ味がおススメです。

 

あまり強い味付けはカニのせっかくの

風味を隠してしまいます。

同じ海産物である昆布やかつおのだしを

とり、お好きな具材とくつくつ煮込む。

 

箸がとまらなくなってしまう一品の

出来上がりです!

 

カニ鍋は本来淡泊な味わい。

そこに味を殺さず引き立てるだしと

具材をそろえると、失敗せずにできますよ。

 

お刺身でいただこう!

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上記の手順とはやや異なるのですが、

新鮮な活毛ガニだからこそできる

「お刺身」に挑戦してみましょう!

 

調理の方法はいたって単純です。

茹でずにいきなり解体するだけ。

 

ばらばらにした足に切り込みを

数か所入れたあと、沸騰したお湯で

しゃぶしゃぶすればできあがり!

 

活造りと同様、カニが暴れるのに

目をつぶれば、割と簡単に作れる一品です。

 

カニ酢やポン酢などで、ぷりぷりの

食感を楽しめること間違いなし!

 

いかがでしたでしょうか?

活毛ガニの美味しい頂き方に関する

諸々の方法をお伝えしました。

 

冷凍より一手間二手間かかりますが

それだけに食べた時の喜びはひとしお。

 

次のホームパーティでは、ぜひ活毛ガニ

デビューをしてみませんか?