ボイル済みの毛ガニも美味しいけれど、

せっかくなら自分で活毛ガニを茹でて

出来立てを味わいたいという方、必見です。

 

今回は、活毛ガニの茹で方や茹で時間、

保存方法や美味しい食べ方などを

お伝えしますので、ぜひご覧くださいね。

 

活毛ガニはどこで買うべき?

参照元:https://www.photo-ac.com/

鮮魚店でたまに見かける『活毛ガニ』。

 

活毛ガニは『浜茹で』や『冷凍』とは違い、

正真正銘生きている毛ガニのこと。

 

新鮮さでは群を抜き、

カニ味噌が一番美味しく食べられる状態とも

言われています。

 

ただ同じ活毛ガニでも質はピンキリで、

中にはなかなか買い手が現れず

すっかり弱ってしまったものを

知らずに買ってしまうことも…。

 

その点、活毛ガニを取り扱っている

カニ通販ショップの場合は、

水揚げされた毛ガニの中から

状態の良いものを選んで配送してくれます。

 

カニの目利きができる方であれば

実物を見て購入するのが一番ですが、

鮮度の良さなんてわからない…という方は

カニ通販ショップで購入するといいですよ。

 

ただ、活毛ガニは名前の通り

生きている状態の毛ガニなので、

輸送中に死んでしまうこともありえます。

 

生き物なので仕方ないと言えば

それまでなのですが、

すでに死んだ毛ガニを送ってくるような

悪質な業者が存在するのも事実。

 

そのため、カニ通販ショップで

活毛ガニを購入する際は

安いからといって飛びついたりせず、

実績のある業者を選ぶことが大切ですよ。

 

評価の数や具体的な内容、

どんな会社なのかなどを調べて

美味しい活毛ガニを手に入れましょう!

 

 

活毛ガニの茹で方って?

生きたままの毛ガニを茹でるのって

なんだかすごく難しそうな気がしますが、

正しい手順さえ知っておけば

誰でも簡単に茹でることができるんですよ。

 

では早速、活毛ガニの茹で方を

ご説明していきましょう。

 

素早く茹でる!

参照元:https://www.pakutaso.com/

活毛ガニは、

とにかく時間との勝負になりま

 

遠方はるばる来てくれたカニですが、

生きているとは言え弱っている状態。

 

気づいたら泡と一緒に

自分の旨味まで吐き出しかねませんので

急いで茹でて締める必要があるんです。

 

活毛ガニを茹でる際に必要なもの
  • 十分な量の水
  • 少々の塩
  • カニを茹でるためのお鍋
  • カニを冷ますための氷水
  • 輪ゴム・タコ糸
  • タワシ
  • キッチンバサミ
  • 軍手

こんなにたくさん用意する必要があるの?と

思われるかもしれませんが、

水や氷、輪ゴム、キッチンバサミなど

よく見ればご家庭にあるものばかり。

 

軍手は怪我を防ぐために必要なものなので

捌き慣れている方は素手ででもいいですし、

タオルでも代用可能ですよ。

 

 

水洗いを徹底的に!

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綺麗に見えても、カニには無数の

汚れが付着しています。

 

茹でるとは言え、

それを口に含みたくはないですよね。

 

また、汚れがついたままだと

カニがまんべんなく

茹であがるのを邪魔します。

 

そのため、タコ糸や輪ゴムで

足を縮めた状態にしてしばった後、

たわしなどで汚れを落としてください

 

毛ガニは名の通りびっしりと

鋭い毛が全身に生えているカニ。

 

前述の通り、

軍手やキッチングローブをつけることで

怪我・すべりをふせぐことができますよ。

 

 

カニのあがきに気をつけて!

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キレイになった毛ガニを解放したら

いざ、お鍋に投入…ではありません!

 

まず、毛ガニの向きに気をつけましょう。

 

必ずあおむけの状態で、口・腹側を

上にした状態でお鍋に入れてください。

 

うつぶせはカニ本来の姿。

そのまま入れると高温にびっくりして

ハチャメチャに暴れてしまいます。

 

お鍋もカニの足が動くことを考え、

大き目サイズを用意してくださいね。

 

水量はカニの大きさ・数で変わりますが

を曲げ伸ばししても漬かる程度

とらえておくといいでしょう。

 

 

温度と塩加減がポイント!

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用具準備と下洗いができたなら、

さっそくお湯を沸かしましょう!

 

沸騰したお湯に、

水量の3〜4%程度の塩を入れた後、

毛ガニを投入します。

 

塩の量は多すぎず少なすぎず。

浸透圧の関係で、ほんのひとつまみでも

おいしく塩味がつきますよ!

 

茹でたあとに調理して食べたい場合でも、

塩を投入することで

身が締まり食感も良くなるため、

まずは塩味をつけることをおすすめします。

 

ただ、茹でるときは毛ガニが暴れるので

火傷等にはご注意くださいね。

 

また、毛ガニを入れることによって

お湯の温度が少し下がります。

 

再沸騰させたら、落とし蓋をして

さらに10~20分茹でましょう。

 

途中で温度が変わってしまうと

黒ずみや過度な茹ですぎに繋がるため、

差し水はせずに茹でてくださいね。

 

茹で上がったら今度は氷水につけます。

 

一気に冷やすことによって

身離れがよくなりますよ。

 

いい加減にやってしまうと、

カニを食べる際のうまくほじれない

イライラタイムが延々と続くことに…。

 

冷やす時間はいつ食べるかによりますが、

早ければ早いほど短時間でOK。

5~20分を目安にしましょう。

 

 

 毛ガニの捌き方は?

まずは毛ガニを仰向けにして、

キッチンバサミで上記画像のように

足を根元から切り取りましょう。

 

側面を一部そいでおくと、

身が取り出しやすくなりますよ。

 

次に、ふんどし(前かけ)と呼ばれている

三角形のおなかの部分を取り外し、

ふんどしを外して出来た穴に

指をかけながら甲羅を外しましょう。

カニ太郎カニ太郎

カニ味噌が流れないように
必ず甲羅を下にして外そう!

購入した活毛ガニによって差はありますが、

質の良いものであれば

胴部分にもカニ味噌が詰まっているため、

スプーン等で集めて甲羅へ移しましょう。

 

ちなみに、お腹の両側にある

灰色っぽい半月系の物体、

通称『がに』と呼ばれる部分は

食べることができませんので、

取り除いてくださいね。

イケる「ふんどし」・イケない「ガニ」
俗にふんどしと呼ばれるカニのおなかの△。
ここは内臓と直結しており、
産卵期のメスはここに卵を抱えます。
見た目はややグロテスクですが、
通の間では珍味として有名なんだそう。

 

反対に「ガニ」とよばれるエラ部分は
ゴミや細菌などが付着しやすいため、
食べない方がいいと言われています。

 

 

活毛ガニの保存方法は?

活毛ガニが届いたのはいいけれど

急な用事が入って茹でることができない…

なんてこともあるかもしれません。

 

また、一度に食べきれず

残してしまう場合もありますよね。

 

そんな時はどうすればいいのか?

以下にまとめてみました。

 

活毛ガニが届いたばかりだったら

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よっぽどのことがない限り、

急用よりも活毛ガニを優先して

さっと茹でてしまいましょう。

 

真面目な話、活毛ガニは

締めなければ鮮度がどんどん落ち、

死んでからの痛みも早い代物です。

 

なので、届いた当日もしくは

翌日までに茹でてください。

 

また、毛ガニはもともと

冷たい海中で過ごす生物なので、

温度が10度以上になると

死んでしまいます。

 

そのため、茹でるまでは

直射日光の当たらない冷暗所にて

大切に保管してくださいね。

 

 

茹でたあとだったら

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茹でた後なら大丈夫。

水分が抜けないようしっかり密封しておけば

冷蔵・冷凍共に保存することが可能です。

 

冷蔵であれば2~3日、

冷凍の場合は2週間前後の保存が可能ですが

なるべく早く食べきってくださいね。

 

また、冷凍保存した場合は

冷蔵庫で1日ほどかけて解凍すると

美味しく食べることができます。

 

ただし、一度解凍したカニを再冷凍すると

味が極端に落ちてしまうため、

解凍したカニは

その日のうちに食べてしまいましょう。

 

 

茹でた活毛ガニのアレンジ方法

新鮮な活毛ガニは

茹でるだけでも十分美味しいのですが、

ちょっと手を加えることによって

さらに楽しむことができるんです。

 

では最後に、茹でた活毛ガニの

アレンジ方法をご紹介しましょう。

 

蒸しガニ

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ついさっきまで生きていた

新鮮な活毛ガニ。

 

茹でたてのカニには、

天然の旨味がぎゅうぎゅうに

詰まっています。

 

そんな旨味成分たっぷりの

茹で立ての毛ガニを蒸すことで、

さらに美味しく食べることができますよ。

 

作り方はいたって簡単で、

茹で終わった後にふんどしや足の隙間に

これでもかと塩を塗り込み、蒸すだけ。

 

蒸し器が無い場合はお鍋でも代用可能です。

中火で20分ほど蒸せば完成!

 

簡単、スピーディーに

ふっくら&ジューシーな毛ガニを

堪能することができますよ。

 

 

調味料をプラス

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いくら素材の味がいいからと言って、

それだけでは飽きてしまうのも事実。

 

ひと手間加えるならば、専用の調味料を

作るのも一つの手ですよ!

 

茹でた毛ガニに一番合う調味料、

それはカニ酢

 

市販のものを使用してもいいですし、

自家製カニ酢で毛ガニを味わうのもよし。

 

お酢をベースにしたごく簡単な調味料なので

どのレシピが正解というわけではありません。

 

柚子やカボスの果汁を入れたり

みりん・砂糖を蜂蜜にかえるなど、

自分だけの黄金比率カニ酢を

作ってみてくださいね。

 

 

カニ鍋

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茹で立ての活毛ガニを丸ごとお鍋に入れた

贅沢カニ鍋もおすすめです。

 

お鍋の味付けはお好みで構いませんが、

カニ味噌がいい仕事をしてくれるので

水炊きでも十分美味しいですよ。

 

ダシの味をあまりに濃くしすぎると

せっかくの毛ガニの味が隠れてしまうため、

気をつけてくださいね。

 

また毛ガニはすでに火が通っているため、

長時間お鍋に入れっぱなしにすると

身がパサパサになってしまいます。

 

茹で立ての毛ガニの食感を損なわないよう、

さっと温める程度で引き上げてくださいね。

 

 

活毛ガニの茹で方や保存方法、

美味しい食べ方などをご紹介いたしましたが

いかがだったでしょうか?

 

ボイルされているものより

手間がかかる活毛ガニですが、

それだけに食べた時の喜びはひとしお。

 

今回の記事を参考に

美味しい茹で立ての毛ガニを

楽しんでくださいね。