一般的に食べられているカニの中で

最も馴染み深いズワイガニ

 

今回は、そんなズワイガニについて

詳しくご紹介していきましょう。

 

ズワイガニってどんなカニ?

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長い脚を持つズワイガニは

日本各地で水揚げされるため、

昔から日本人に親しまれている

食材のひとつです。

 

『ズワイガニ』という名前も、

実はその長い脚から付けられたんですよ。

 

細くてまっすぐ伸びた状態の枝を示す

“楚(すわえ)”の様なカニ、ということから

スワエガニと呼ばれていたものがだんだん変化し、

現在の『ズワイガニ』になったとされています。

 

ズワイガニを美味しく食べるのに

直接関係のあることではありませんが、

知っておくと面白い豆知識ですね。

 

 

ズワイガニはどこで獲れるの?

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先程お伝えしたように、

ズワイガニは日本のさまざまな地域で

水揚げされているのですが、

その中でも有名なのが兵庫県と鳥取県です。

 

詳しくは後述しますが、

これらの産地で水揚げされたズワイガニは

『越前ガニ』と呼ばれ、

品質の高いカニとして知られていますよ。

 

そのほかにも島根県や福井県、北海道でも

多くのズワイガニが水揚げされています。

 

 

ズワイガニの旬は?

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ズワイガニの旬は、

水揚げされる場所によって異なります。

 

上記でご紹介した

ズワイガニの水揚げ地である

鳥取県や島根県、福井県などの

日本海側のズワイガニの旬は、

12月から3月まで。

 

一方、北海道で水揚げされる

ズワイガニの旬は4月から5月、

そしてロシア産のズワイガニは

4月から7月となっています。

 

カニというと冬のイメージが強いですが、

ロシア産のズワイガニは夏の時期にも

旬を迎えるんですよ。

 

 

ズワイガニのブランドにはどんなものがあるの?

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他のカニにはない特徴として、

ズワイガニには水揚げされた場所によって

ブランドになっていることがあります。

 

水揚げ場所と代表的な

ズワイガニのブランド名は、

以下のようになっています。

●京都・兵庫・島根・鳥取 : 松葉ガニ(オス)

●石川          : 加能ガニ(オス)、香箱ガニ(メス)

●福井          : 越前ガニ(オス)

●丹後町・間人漁港    : 間人【たいざ】ガニ(オス)

●香住漁港        : 香住ガニ

これ以外にも、ズワイガニには

さまざまなブランド名がありますよ。

 

ちなみに松葉ガニはオスのみの名称で、

京都・兵庫・島根・鳥取の地方で

水揚げされるメスのズワイガニは

『セコガニ』などと呼ばれます。

 

セコガニはブランドではありませんが、

松葉ガニのメスのことを示す名称ですので、

ぜひ覚えておいてくださいね。

 

 

『本ズワイガニ』『大ズワイガニ』『紅ズワイガニ』って?

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市販されているズワイガニを見ていると、

本ズワイガニ紅ズワイガニなどと

記載されているものがありますが、

何が違うのかご存知ですか?

 

これらは“ズワイガニ”という

大きなくくりの中の

さらに細かな種類の分類で、

同じズワイガニと言えど、

見た目や味に違いがあるんです。

 

●本ズワイガニ

本ズワイガニは、

日本において最もメジャーなズワイガニ。

 

基本的に“ズワイガニ”として

販売されているものは、

この本ズワイガニを

示していることが多いです。

 

ブランドでいうと、

松葉ガニや越前ガニなどが、

本ズワイガニに該当します。

 

ちなみに、本ズワイガニは

”オピリオ種”とも呼ばれています。

 

●大ズワイガニ

大ズワイガニは、日本で

あまり水揚げされないため、

本ズワイガニに比べると

あまり知られていません。

 

本ズワイガニがオピリオ種というのに対し、

大ズワイガニはバルダイ種と

呼ばれていますよ。

 

まれにお店でも

この表記がなされることがありますから、

ぜひ覚えておいてください。

 

大ズワイガニは肉厚な身を持ち、

甘みの強いとされています。

 

日本国内で流通する大ズワイガニは、

主にロシアなどからの輸入されたもの。

 

また他の種類のズワイガニに比べ

味が良いことから、

三種のズワイガニの中で

最も価格が高くなっています。

 

●紅ズワイガニ

紅ズワイガニは、その名の通り

他の種類のズワイガニに比べ、

茹でる前から殻の赤みが強いことが特徴。

 

単に“紅ガニ”と呼ばれることもあります。

 

三種のズワイガニの中では

最も値段が安いため、

手を出しやすいズワイガニですよ。

 

身に水分が多いため

水っぽいというのが難点ですが、

気軽にズワイガニを楽しみたい時に

おすすめですね。

 

ちなみに、上記でご紹介した

ブランドで言うと、香住ガニが

この紅ズワイガニなんです。

 

 

『本ズワイガニ』『大ズワイガニ』『紅ズワイガニ』を見分けるポイントは?

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続いて、上記でご紹介した

ズワイガニを見分けるポイントを

見ていきましょう。

 

まず始めに、本ズワイガニと大ズワイガニを

見分ける際に見て欲しい点をご紹介します。

 

本ズワイガニと大ズワイガニは

よく似ていますが、甲羅の形状を比べると

両者の違いを見つけることができるんです。

 

本ズワイガニの甲羅は大ズワイガニに比べ

縦に長い形をしているのに対して、

大ズワイガニは本ズワイガニよりも

甲羅は横幅に広い形状。

 

ただし、この二つのズワイガニを

並べて見比べなければ、

素人が見分けるのは難しいかもしれません。

 

続いて本ズワイガニと紅ズワイガニを

見分けるポイントですが、

こちらは先ほどの本ズワイガニと

大ズワイガニの違いよりも

はっきりしています。

 

紅ズワイガニは、

茹でる前から本ズワイガニよりも

甲羅の色が赤っぽいことが特徴

 

また、茹でた後の違いは

更に分かりやすいんです。

 

茹でた後の本ズワイガニのお腹の色は

白いのに対し、紅ズワイガニは

お腹まで真っ赤になるんです

 

このことを知っていれば

ボイルガニであっても

簡単に見分けることができるので、

ぜひ覚えておいてくださいね。

 

 

ズワイガニを食べるときにおすすめな食べ方は?

続いて、ズワイガニのおすすめな食べ方を

ご紹介していきましょう。

 

ボイルガニがおすすめ!

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ズワイガニの味を楽しむには、

シンプルな調理法が一番。

 

そこでおすすめなのが、

ズワイガニを茹でただけの

”ボイルガニ”です。

 

ズワイガニは繊細な味と

濃厚な旨味が美味しいカニですから、

一度はその味わいを

最大限に引き出した状態で

召し上がってください。

 

ご自宅でズワイガニを茹でるのは

ちょっと…という方は、

あらかじめボイル済みのズワイガニを

購入するといいでしょう。

 

ボイルズワイガニを販売している

カニ通販サイトは豊富にあるので、

色々チェックしてみてくださいね。

 

 

刺身がおすすめ

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ズワイガニの繊細な味と

上品な甘さを最大限に味わうには、

やはりお刺身がおすすめ。

 

とはいえ、お刺身で食べるとなると

活きたズワイガニを購入して

ご自宅で捌かなければなりません。

 

捌き慣れている方であれば問題ありませんが

手軽にカニ刺しを楽しみたい方は

生のむき身を購入するといいですよ。

 

ただし、通販などで売られている

ズワイガニの生ポーションの中には

加熱用のものも多く流通しています。

 

生のむき身をお刺身にしたい場合は、

生食に適した『お刺身用』などの

記載があるものを選んでくださいね。

 

 

カニ鍋がおすすめ

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ズワイガニの繊細な味を楽しむのに、

シンプルなカニ鍋はうってつけ。

 

窓の外の寒空を横目に、

家族で温かいカニ鍋を食べるというのは

良いものですよね。

 

カニ鍋には濃いダシのかにすき

薄いダシのかにちりがあり、

もちろんかにすきも美味しいのですが

ズワイガニの旨味を味わいたい方には

かにちりをおすすめしますよ。

 

 

カニ味噌を楽しむのがおすすめ!

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『カニ味噌といえば毛ガニ』

という方もいるかもしれませんが、

ズワイガニのカニ味噌も

毛ガニに負けないくらい絶品です。

 

甲羅の中でカニ味噌と

身を合わせ焼いた“甲羅焼き”など、

素材を生かした調理をすると

カニ味噌を最大限に

味わうことができるでしょう。

 

カニ味噌は新鮮であればあるほど

美味しいので、

カニ味噌をメインに味わいたいのであれば

断然活ガニがおすすめ。

 

甲羅焼き以外にもみそ汁に合わせたり

パスタのクリームにしてみたり、と

カニ味噌はさまざまな調理法が楽しめます。

 

ぜひ自分好みのカニ味噌の味わい方を

見つけてくださいね。

 

 

ズワイガニを調理・食べるときに気をつけることは?

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ズワイガニは旨味の強いカニであるため、

カニ鍋にして食べるのもとても美味しいです。

 

しかし、ズワイガニをカニ鍋にするときは、

注意してほしいことがあります。

 

それは、ズワイガニをカニ鍋にする時は、

ボイルガニではなく生のカニを使用すること。

 

通販では、あらかじめボイルされた

ズワイガニがたくさん売られていますが、

このようなボイルガニは

カニ鍋には適さないんです。

 

ボイルガニはすでに茹でられているため

その状態のズワイガニをカニ鍋にすると、

身に熱が入りすぎて

旨味が逃げてしまうんですよ。

 

また、身がパサパサしてしまう

原因にもなります。

 

冷凍ボイルガニを解凍するのに、

お湯を使用してはいけないのと

同じ理由ですね。

 

美味しいカニ鍋を作りたいのであれば、

活ガニか生冷凍のもの

用意するようにしましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

旨味が強く人気の高いズワイガニは

通販でも多く販売されています。

 

しかし、いくら美味しいズワイガニでも

合わない食べ方をしてしまっては

その魅力を最大限に味わえません。

 

美味しいズワイガニを購入したら、

そのズワイガニにあった食べ方を

楽しんでくださいね。