冬の食卓に彩りを備える最高級の存在・カニ。

 

中でも繊細な味わいと十分な大きさのズワイガニは

人気者ですね!

 

そんなズワイガニをもっとも美味しく頂けるのは

実は「活」という状態なのです!

 

茹でて締めよう、活ズワイガニ!

「活」とは読んで字のごとく、生きている活発な

状態のカニのみを指します。

 

茹でられたものしかみたことないという方は

まず活のメリットについてお教えしましょう!

 

活ズワイガニを買うメリット

参照元:https://www.photo-ac.com/

「活」状態のメリットとは、何を言っても新鮮さ。

鮮度が高いと良いこととは一体なんでしょうか?

 

それはつまり「味そのもの」!

活ズワイガニは身の味や食感、カニ味噌の量・質も

とても良いレベルのすごいカニなのです。

 

これはなかなか他の保存状態では達し得ない境地です。

私達がよく見る冷蔵・冷凍のカニは、水揚げ後

すぐに販売されるか、急速冷凍の後売られるもの。

鮮度という点では一枚おちます。

 

もちろん冷凍技術・発送の手筈が整っていない昔

ならいざ知らず、現代のカニは冷蔵・冷凍でも

十分美味しく頂けます。

それでも活には鮮度という観点で敵わないのです。

 

活は水揚げされた後、生け簀でしばらく過ごします。

ズワイガニは本来かなり深い海で生きているカニです。

 

当然陸地では弱る一方なので、業者も細心の注意を払い

管理をします。

 

そして欲している人に素早く販売・発

することで質を保っているのです。

 

言うだけならば簡単ですが、活ズワイガニは他の

保存方法とは比べ物にならないほど気をつかわれて

いることがわかりますね。

 

このため活ズワイガニは安全性ではトップクラスの

代物なのです!

 

冷凍の場合、いつ取れたものかわからないことがあります。

 

外国産ならばそれは当然のことで、冷凍焼けもしばしば。

 

しかし活ならばつい先日、国内で獲れたことが確実です。

 

信頼できる業者を選ぶまでが一苦労ですが、

買ってみる価値は十分あるでしょう。

 

また個人で楽しむほかに、活は贈答品としても

大変喜ばれる品です。

 

これも鮮度と期待値のたまもの。

自分で食べるにしろ、誰かに贈るにしろ、

一度検討するに値しますね!

 

活ズワイガニを購入しよう

参照元:https://www.photo-ac.com/

活ズワイガニが業者の血のにじむような努力で

元気に届けられるのは、

やはりインターネットの力が大きいです。

 

従ってネット通販が一番のおすすめになります。

 

活カニは時間との勝負の高級品。

 

単純に店に並べただけではすぐに弱って、

醍醐味の鮮度が落ちてしまいます。

 

しかしネットならば即時性の高さから、

水揚げ直後の一番良いものを素早く個人に発送可能です。

 

無論現地で購入する、デパートなど商品品質が

しっかりしたところで購入するのも手です。

 

しかしより鮮度の確実性を高めたいのならば

家でカニを茹でる準備をしながら待てる、ネット

通販が最も適しているでしょう。

 

 

活ズワイガニの美味しい茹で方

インターネットで無事、信頼できる業者から

活ズワイガニを購入できたあなた。

 

残念ですが届いたカニを前にウキウキしている

時間はそうありません。

 

やることをやらねばいけないのです。

 

時間との勝負

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発砲スチロールを開けると、おがくずから

ごそごそと顔を出すカニ。

 

カニの命の無事が確認できたところで

早速カニを締めましょう!

 

ためらっている暇はありません。

 

カニは弱ると口から泡を吹くと同時に、

旨味成分も吐いてしまう生き物なのです。

 

刻一刻と賞味期限が近付いていると考えましょう

 

まずは減り続ける期限にストップ。とにかく茹でます。

 

とはいえ予定が狂い、

カニを即座に茹でられないときもあるでしょう。

 

カニは当たると怖い食べ物。

 

半端な時間でやってしまうよりは、

一端保存することも考えねばいけません。

 

そのときは活ズワイガニを塩水で濡れた新聞紙で覆い、

冷暗所に保存しましょう。

 

運が良ければ…の話ですが、

状態が良ければ一日持ちこたえるかもしれません。

 

冷凍にすれば持つかも、と安易に考えてはなりません。

 

家庭用の冷蔵庫は、

業者の冷凍装置の強力な出力は出ません。

無駄に傷むだけなのでやめましょう。

 

最も時間がたっぷりある人は、

一端保存などせずとも大丈夫。

 

急いで下準備にとりかかりましょう。

 

活ズワイガニを茹でる際の準備
  1. カニを締めるための真水
  2. カニが隠れるだけの十分な量の水
  3. 少々の塩(全体水量の3~4%程)
  4. カニが入る深鍋
  5. 氷水を張ったボウル
  6. 輪ゴム・タコ糸など、茹でても問題ないもの
  7. タワシ
  8. キッチンバサミ
  9. キッチングローブ・軍手

 

下準備は丁寧に!

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活カニにはいろいろな汚れが付着しています。

 

洗浄して冷凍・冷蔵したものとは、異なり

今の今まで生きているカニですから、

どうしても汚れがついてしまうのです。

 

カニの汚れの内、もっとも怖いのは細菌です。

 

下準備が不十分なままで茹でると、

病気になる危険性がありますので、

よく注意しなくてはなりません。

 

また、汚れ自体、カニが茹で上がるのを邪魔します。

 

美味しく安全に頂くには、

面倒くさがってはいけないのです!

 

とはいってもカニの下準備は簡単です。

 

タワシと流水で隅々までごしごし洗う。

これだけですから

 

関節や甲羅の隙間は見逃しやすいので、

細かなブラシで洗いましょう。

 

ただしあまり洗いすぎると

今度は旨味まで薄れていきますので、

だらだらしないように。

 

生きているカニの活きが良すぎて

素手では掴みづらい!という方は

キッチングローブや軍手で応戦すると問題ないでしょう。

 

 

ズワイガニはタラバガニや毛ガニと違い、

スムースな殻なので、怪我の心配はそうないのですが…。

 

綺麗に丸洗いできたら、下準備は完了です。

今度こそいよいよ茹でる工程です。

 

良い茹で方と塩加減

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さて、下準備も済んだことで、さっそく茹でよう!

…と先走っているところを悪いのですが、

それはまだ気が早い。

 

活ズワイガニには他のカニと違って、

ある1工程が必要なのです!

 

活タラバ・毛ガニと違う、活ズワイガニを茹でる

最大のポイント。

 

それは「茹でる前に真水につけること」。

でなければ脚が破損する危険性があるのです!

 

毛ガニは比較的小柄なので

軽く縛れば脚も傷つきませんし

タラバガニはカニ味噌を重視しない関係上、

活でもいきなりばらしてから茹でるものなので、

両者に慣れた人にはピンとこないかもしれないですね。

 

ですがズワイガニの特徴とも言える、

あのすらりとした長い脚。

 

いきなり沸騰した湯で茹でると

もがいた挙句外れてしまうことが多いのだとか。

 

なので真水で締めて、動かない状態にしてから改めて

茹でる必要があるのです。

 

真水には大体20~30分漬けるとよいでしょう。

 

カニが動かなくなり締められたのを確認出来たら、

脚の保護のために輪ゴムなどで縛ります。

 

そしてカニが漬かるだけのお湯を、

大きな鍋にて一杯に沸かしておきます。

 

 

お湯は丁度カニが生きていた

海くらいの濃度の塩水にしておきます。

 

全体の3~4%程度が理想です。

 

これだけでも茹で上がればしっかり塩味がつきますよ。

 

そして沸騰したら、

腹を上にした仰向けの状態で

ニを投入します。

 

これはカニ味噌が流れ出ないようにするためです。

 

また、差し水も行ってはいけません。

余計な温度変化は黒ずみの原因になり、

上手く茹で上がるのを妨げます。

 

茹で時間は20~40分程度。

個体の大きさによります。

 

大体15㎝大の甲羅のズワイガニならば、

30分という目安で良いでしょう。

 

綺麗に茹で上がると

色素の働きで真っ赤になりますので

目安としましょう。

 

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茹で上がったら最後に身のほぐれをよくする一作業。

冷水で荒熱をとれば茹でる工程は終了です。

 

(茹で締めと食事に多少の時間の開きがある場合、

冷ます作業でより美味しく頂けますが、

急ぎで食べたい方は熱々のカニでも問題ありません)

 

冷ましたら甲羅を開き、

しかるべき場所を切除します。

 

切除する場所は「ガワ」と呼ばれるカニのエラ部分。

 

カニのおなかの三角形の部分「ふんどし」を外してから

開けると見つかる、甲羅両側につくひだ状のものです。

 

呼吸に使われるだけあって、

外殻と同じレベルで汚れています。

急ぎ捨て去りましょう。

 

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甲羅を外し、ガワを取り去ると

カニ味噌がはっきり見えてきますので、

背中側を下にしてこぼさないように

脚をキッチンバサミで切り離します。

 

するとお店でもよく見る状態にカニが捌けます。

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最終的に、カニ味噌in甲羅、脚・ハサミ計10本と

言う状態になったら完了です!

「ふんどし」と「ガワ」
「ふんどし」とは、カニのお腹側の三角形の部分。
これを取り外すと内臓に直結します。
珍味としても有名で、メスのズワイガニはこの内外に
卵を抱えています。きちんと茹で上がれば食べても
もちろん大丈夫です。
しかしふんどしから甲羅を開いて見えるひだ状の
「ガニ」とよばれるエラ部分は汚いばかりか
カニ味噌をすくうのに大変邪魔です。
早めに切り取って捨てましょう。

 

茹でた活ズワイガニを保存するには

洗って、茹でて、冷まして、解体する。

 

カニを食べるときには集中が過ぎて無口になると

いいますが、活はまた手間がかかりますね。

 

食べるときくらいはゆっくりしたいものですが

そうも言っていられないときがあるもので…。

 

冷凍で保存する場合

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茹でて一息つけるようになりましたが、

やはりカニは急ぎ食べ切らなければいけません。

 

しかし満腹で少し残したいとか、

急用が入ってしまったときは

保存の必要がありますね。

 

茹でたあとの保存は左程難しくはありません。

 

冷凍は一番長持ちするやり方です。

この際殻は全部取り去る必要があります。新聞紙や

ラップで包んで、ぎりぎり1週間は持つでしょうか。

 

欠点は一度解凍すると味が落ちること。

ですので何度も冷凍と解凍を繰り返すのではなく、

あくまで1度だけ食事の機会を伸ばしたいから…

という場面でのみやってください。

 

解凍するときは電子レンジは厳禁です。

身がぱさぱさに乾いてしまいます。

冷蔵庫でゆっくり解凍を待つか、

流水で手早く解凍するかどちらかになります。

 

冷蔵で保存する場合

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冷蔵で保存する場合、冷凍よりも当然期間は

短いと思ってください。

 

冷蔵では2・3日持てばいいほうです。

冷蔵庫のコンディションなどによって大きく

変わってきます。

 

こちらもラップに包んでの保存となります。

 

とにかく乾燥が禁物。

ヘタをするとカピカピになってしまうので、

ちゃんと密閉されているか確認しましょう。

 

活ズワイガニの良さは十分に伝わったでしょうか?

 

正しい方法で茹でて、

美味しいズワイガニを堪能してくださいね。