他のカニとは違った味わいが
ツウの間で大人気の花咲ガニ。
今回は、そんな花咲ガニについて
詳しくご紹介していきましょう。
花咲ガニってどんなカニ？
殻中に無数の鋭いトゲを持つ花咲ガニは
タラバガニと同じヤドカリの仲間で、
甲羅がハートの形をしているのが特徴。
そんな花咲ガニの名前の由来には、
二つの説があると言われています。
ひとつめは、花咲ガニの主な漁場である地名
“花咲”から名付けられたとされる説。
そしてもうひとつの説が、
花咲ガニを茹でた時に殻が真っ赤になり、
まるで花が咲いたかのようになる姿から
命名された、というもの。
確かにボイルした花咲ガニは
鮮やかな赤色になり、
花のような華やかな見た目になります。
また、花咲ガニはコンブが多く生える場所に
生息するカニであるため、
“コンブガニ”という別名もあるそうですよ。
花咲ガニってどんな味？
花咲ガニは、タラバガニよりも
身のぷりぷりさと甘みが強いのが特徴で、
エビの味に似ているとも言われています。
非常に濃厚な味の身を持つため
好みが別れるカニではありますが、
一度ハマるとやみつきになってしまうそう。
ただ、花咲ガニの身には
多くの油分が含まれているため、
あまりにも食べ過ぎると
胃もたれしてしまうかもしれません。
花咲ガニが水揚げされる場所は？
参照元：https://www.photo-ac.com/
花咲ガニは、国内でも
あまり水揚げできる場所がなく、
“幻のカニ”とも言われています。
そんな花咲ガニが獲れる主な場所は
北海道の根室や釧路で、
特に有名な漁港は根室の花咲漁港。
花咲ガニの名前の由来ともなった
漁港ですね。
また、国外に目を向ければ、
ロシアでも花咲ガニは水揚げされています。
しかし、花咲ガニは
輸送しにくいカニであるため、
輸送に時間のかかる海外産の花咲ガニは
あまり出回っていません。
花咲ガニの旬は？
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花咲ガニは漁獲期が定められており、
漁期以外に水揚げすることはできません。
よって、花咲ガニの旬とは
花咲ガニの漁獲期を示します。
花咲ガニの漁獲期は
水揚げ場所によって異なりますが、
根室の場合だと
7月から9月までの間となっています。
そして釧路では、花咲ガニは
3月中旬から7月いっぱいまで
漁が可能なんですよ。
カニといえば冬が旬のイメージの方も
多いかと思いますが、
実は花咲ガニは夏から秋にかけてこそ
美味しいものが食べられるんです。
そのため、新鮮な花咲ガニを
味わいたいのであれば、
上記の漁獲期間内が狙い目ですよ。
ちなみに、特に花咲ガニの身が
甘いとされている時期は9月。
その理由は、9月ごろの花咲ガニには
うま味成分のアルギニンと
甘み成分のプロリンが豊富だから。
美味しい花咲ガニを選びやすい9月に
購入してみるのも良いでしょう。
花咲ガニの値段の相場は？
では次に、実店舗と通販での
花咲ガニの値段相場を見ていきましょう。
実店舗での花咲ガニの一般的な相場
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花咲ガニは知名度の高いカニではなく、
また漁獲量自体が少ないため
北海道以外のお店で売られていることは
ほとんどありません。
なので今回は、花咲ガニが
多く水揚げされている
北海道での販売価格の相場を
ご紹介していきます。
これらの地域は、花咲ガニを
特産として売り出しており、
安い値段で販売していることも多いです。
地元での花咲ガニの相場は
重さにもよりますが、
2000円程度で購入できることが多いそう。
ただし、サイズが大きかったり
質の高い花咲ガニとなると
相場よりも値段が上がってしまいます。
更に北海道のスーパーでは
1杯数百円で花咲ガニを
販売しているケースも。
高級食材のカニが1000円以下で
買えるなんて驚きですよね。
ですが、そのような非常に
安価で販売されているものは
やはり質が悪いようです。
お試しで花咲ガニを食べるのであれば
いいのかもしれませんが、
激安価格で販売されているものなので
質にはあまり期待しすぎないほうが
良いでしょう。
通販での花咲ガニの一般的な相場
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先ほどもお伝えした通り
花咲ガニが店頭に並ぶ機会は少ないため、
多くの方は通販サイトで花咲ガニを
購入することになると思います。
通販で1kgの花咲ガニの場合、
6000円から8000円ほどが相場。
しかし花咲ガニの場合は
あまり大きくならないカニなので、
1kgにまで成長したものは
あまり出回らないでしょう。
最も数が多いとされる500g前後の
花咲ガニであれば、
1杯3000円ほどで購入できます。
他の種類のカニ、例えば毛ガニの
一般的な相場は4000円前後ですから、
それよりも安いことになりますね。
幻のカニとも称される花咲ガニですが、
ありがたいことに
価格はあまり高くないんですよ。
おいしい花咲ガニの特徴は？
ズワイガニやタラバガニと比べると
取り扱う業者が少なく、
購入できる機会も少ない花咲ガニ。
せっかく花咲ガニを買うのであれば
とびきり美味しいものを手に入れたいもの。
続いて、美味しい花咲ガニの特徴を
お伝えしていきますね。
身を味わいたければオスを選ぶ
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花咲ガニの最大の特徴といえば、
独特な甘みと濃厚な味わいを持つ身。
他のカニとは一線を画す
その身を味わいたいのであれば、
断然オスの花咲ガニがおすすめですよ。
メスの花咲ガニは、摂取した栄養を
卵を育てるのに費やしてしまうため、
オスと比べると甘みなどが減り、
味や身入りに物足りなさを感じることも。
しかし、オスは栄養がしっかりと
身に詰まっていますから、
花咲ガニの魅力を存分に楽しむことが可能。
とはいえ、メスの花咲ガニには
絶品な内子(卵巣)と外子(卵)があります。
高級珍味として知られる内子と外子を
メインに楽しみたい方は
メスの花咲ガニを選ぶといいでしょう。
甲羅が堅いものがおいしい
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これは多くのカニに言えることですが、
カニは殻が堅いものが
身が詰まっていて美味しいとされています。
それは花咲ガニも同じで、
美味しい個体は殻が堅い傾向にあります。
購入時に花咲ガニの殻の堅さを
確かめることは難しいですが、
一つの判断基準として
覚えておいてくださいね。
花咲ガニの美味しい部位は？
棒肉と爪
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タラバガニにはやや劣りますが、
それでも毛ガニやズワイガニと比べると
太くて食べ応えのある身が特徴の花咲ガニ。
前述した通り、濃厚な味わいと
強い甘みを持つ花咲ガニの身は
油分を多く含むため、
一度にたくさん食べるのには向きません。
逆に言うと、それだけ食べ応えがあり
濃厚な身を堪能できるということなんです。
特に身が詰まっている棒肉と爪は
花咲ガニの旨味を堪能できる部位として
おすすめなんですよ。
内子や外子
花咲ガニの隠れた珍味として、
内子(卵巣)や外子(卵)が挙げられます。
はじめにお伝えした通り、
内子と外子は
花咲ガニのメスにしかありません。
プチプチとした食感が楽しめる外子と
ウニのようにクリーミーな内子は、
ツウの間で人気の高級珍味なんです。
醤油漬けにした内子は
お酒のアテにもぴったりなので、
メスの花咲ガニを購入した際は
ぜひ作ってみてくださいね。
カニ味噌
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花咲はタラバガニの仲間なのですが、
タラバガニとは違って、
カニ味噌も美味しく食べることができます。
ただし、ズワイガニなどのカニ味噌が
ペースト状であるのに対し、
花咲ガニのカニ味噌は液状であるため、
その点だけは注意してくださいね。
また、花咲ガニはコンブなどを食べる
草食傾向の強いカニであるため、
カニ味噌の色が緑色であることも、
知っておくと良いでしょう。
花咲ガニを食べるときにおすすめな食べ方は？
ボイルガニがおすすめ！
花咲ガニの独特な旨みを味わいたい方は
シンプルにボイルして食べるのが
おすすめですよ。
ボイルガニは茹でただけであるため、
花咲ガニの魅力を
最大限に感じることができます。
ご自宅で生きた花咲ガニを
茹でるのは大変なので、
あらかじめボイル済みの花咲ガニを
購入するといいでしょう。
花咲ガニは質が落ちやすい
カニであるため、生のカニよりも
ボイルガニを購入した方が
美味しいものと出会いやすいとも
言われています。
初めて花咲ガニを食べる方は
まずボイルガニから試してみてくださいね。
お刺身がおすすめ！
参照元：https://www.rakuten.co.jp/
エビのような独特な甘みを楽しめる
花咲ガニ。
そんな花咲ガニを
存分に味わいたいのであれば
お刺身がおすすめですよ。
お刺身にするには、
もちろん新鮮な花咲ガニを
用意する必要がありますよね。
ですが花咲ガニは身の質が落ちやすく、
現地でなくては新鮮なものは
入手しづらいといわれています。
そのため、遠方に住んでいる方が
美味しい花咲ガニの刺身を味わうには、
管理の徹底した信頼のおける業者から
新鮮な活ガニを購入するのが良いでしょう。
鉄砲汁がおすすめ！
花咲ガニをお味噌汁にした
根室の郷土料理、鉄砲汁もおすすめです。
せっかくの花咲ガニを
お味噌汁にしてしまうのはもったいないと
感じる方も多いかもしれませんが、
実は殻だけでも十分ダシがとれるんですよ。
カニは体を冷やす食べ物なので、
花咲ガニの身を食べ終わった後は
殻でダシをとった鉄砲汁で
体をぽかぽかと温めてあげてくださいね。
花咲ガニを調理・食べるときに気をつけることは？
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花咲ガニの大きな特徴といえば、
殻中に生えた鋭いトゲ。
花咲ガニを食べるときに難関となるのが、
このトゲの扱い方です。
花咲ガニのトゲは非常に鋭いため、
慣れていない方が素手で捌くのは危険。
そのため、花咲ガニを扱うときは
必ず軍手などをつけるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか？
花咲ガニは、北海道では
親しまれているカニですが、
それ以外の地域に住む方にとっては
あまりなじみのない種類かもしれません。
しかし花咲ガニは独特な甘みと
濃厚な味わいを持ち、
しかも比較的リーズナブルという
カニ好きにとってありがたいカニなんです。
これまで花咲ガニを
食べたことがなかったという方も、
この機会にぜひ花咲ガニを
召し上がってみてくださいね！
