「幻のカニ」とも呼ばれるほど

手に入りにくい花咲ガニ。

 

今回は、そんな花咲ガニの旬の時期

食べ頃などをご紹介します。

 

「花咲ガニ」ってどんなカニ?

参照元:https://www.photo-ac.com/

花咲ガニという名前は、北海道・根室の

花咲港周辺で獲れることが由来だそう。

 

ただ、茹でた時に真っ赤になる姿が

花が咲いたように見えるため、

花咲ガニと呼ばれる様になったという説も。

 

ちなみに、花咲ガニは

昆布が生える海域に生息していることから、

別名コンブガニとも呼ばれているんですよ。

 

また花咲ガニはタラバガニの近縁種なので、

足の数がハサミ2本、脚6本の計8本のみ。

 

サイズはタラバガニよりも小さめなのですが、

甲羅が食用サイズの9cm以上になるには

8年かかるとも言われています。

 

加えて花咲ガニは生息海域がとても狭く、

日本では根室の花咲や釧路でしか獲れず

ズワイガニのように北海道以外でも

漁獲できるものではありません。

 

国外であればタラバガニのように

ロシアでも獲れますが、

国産でここまで獲れる海域が限られるのは、

花咲ガニぐらいでしょう。

 

獲れる数が少なくて海域も限られることから

「幻のカニ」と言われるのですね。

 

また、甲羅が逆ハート型なのも

花咲ガニの大きな特徴です。

 

花咲ガニの味は?

参照元:https://www.photo-ac.com/

他のカニとは違った

濃厚で独特の味や甘みを持つ花咲ガニは、

人によってはくどいと感じるほど

 

カニに慣れた人でも、

一風変わった感じに驚くことは間違いなし。

 

また茹でると火のように真っ赤になるのも特徴。

 

花が咲いたような鮮やかな赤色から名がついた

という説もあるくらい、真っ赤になります。

 

この殻からはしっかりとした出汁がとれるので、

汁ものやなべ物にも抜群の相性です。

 

花咲ガニを豪快につかった「鉄砲鍋」などが

主な料理とされていることから、その味は確かです。

 

そもそも花咲ガニは、昆布を主食とする草食。

 

雑食・肉食の他のカニと違ってえぐみや

油っぽさが少なく、食べやすいとされています。

 

殻は見た目通り固くさばきにくいこと

この上ない代物ですが、

手間暇をかけて食べるだけの価値は

絶対にある!ということですね。

 

花咲ガニの食べ頃はいつ?

花咲ガニが大変食欲をそそるカニと

いうことはよくわかりました。

 

その花咲ガニを一番美味しく頂ける

旬はいつなのでしょうか?

 

花咲ガニの旬はいつ?

参照元:https://www.photo-ac.com/

花咲ガニの旬はずばり夏!

7月から9月にかけてです。

 

冬がカニの旬なのでは?と

驚かれる方も多いかもしれませんが、

厳密にいうとプリプリに太った「堅ガニ」

(身が引き締まったカニを指す)が

多く獲れるのが冬というだけです。

 

これは脱皮のサイクルの関係上、

タイミングがあう時期が冬ということであり、

本来は春先の方が太る模様です。

 

特に寒い海域、オホーツク海で獲れるカニは

流氷明けの関係上その傾向が強くでます。

 

カニ自体は基本年中獲ることが可能。

 

ただし産卵シーズンや、

若く未熟なカニが多いであろう時期は

避けられます。

 

花咲ガニも夏に美味しくなるカニです。

 

名が付けられた花咲では真夏によく獲られますし

釧路でも春から夏まで水揚げするようです。

 

これは近い種類のタラバガニも

似ているところがあります。

 

またタラバガニがロシアやアラスカ、

ノルウェーで水揚げされることもあるように、

花咲ガニも外国産のものが出まわっています。

 

新鮮さなら国産、リーズナブルなら外国産。

 

どちらがいい悪いはないので、

お財布と相談して購入すべきですね。

 

最も花咲ガニは

活で見かけることもそうそうない代物ですから、

必然的に冷凍になります。

 

選択肢が少ないといってもいいでしょう。

 

花咲ガニの相場とは

参照元:https://www.photo-ac.com/

カニは主に「大きさ」「時期」「保存方法」で

大体の相場が決まります。

 

あとは訳アリかどうか、にかかっていますね。

 

ですが花咲ガニの場合、

国産はほぼ夏の漁獲に集中しています。

 

そして元々の数が少ない。

 

そのため上記の原則からはやや外れています。

 

元の単価が高いので、変動があまり起きないのです。

 

花咲ガニの相場は、1㎏あたり6000~8000円前後。

平均で600g位のサイズとされています。

 

毛ガニが1㎏で5000円~7000円くらいなのを思うと

やはり高めです。

 

そして「幻」というだけあって、

花咲ガニが一般のスーパーや通販番組にて

取り上げられることはあまりありません。

 

従って相場をあまり気にしすぎるより、

出会えたら検討するくらいの意識でよいかと

思います。

 

また年々漁獲量が減っていることを鑑みれば

今後さらに高騰することも考えられます。

 

見つけたり買えたりしたらラッキー!

くらいの気持ちでいた方が楽ですよ。

 

もちろんネット通販では直接業者の方と

やりとりできる都合上、在庫や流通の詳細を

掴むことができます。

 

念のためちょくちょくチェックすることで

手に入れやすくなるでしょう。

 

春の花咲ガニ

参照元:https://www.irasutoya.com/

釧路での漁は3月頃から行われます。

 

夏に次いで花咲ガニ漁が盛んな時期といって

間違いないでしょう。

 

7月になると今度は根室の方が主流になります。

 

春のカニは一味違います。

 

やはり栄養豊富になってくる春先の水で

ぷりぷり太りだしてくる時期なので、

市場もにわかに活気づきます。

 

春と言えども現地は相当に寒く、

旅行がてら食べに行くというのは中々に厳しそうです。

 

大人しくデパートの物産展や

通販サイトのラインナップに並ぶのを待つほうが

よさそうです。

 

また夏が産卵時期ということで

メスは子持ち状態で売られていることもあります。

(内子・外子と呼ばれます)

参照元:https://www.photo-ac.com/

現在日本では保護の為に

メスを捕獲することは規制されていますので、

その貴重さは大変なものです。

 

魚卵に似た食感の内子を楽しみにしている方も

大勢いらっしゃいます。

 

ただし味は卵に栄養を取られるメスより、

オスのほうが上との一説も聞きます。

 

こればかりは試してみないとわかりませんね。

 

「子持ち」の大半は外国産が

占めているかと思いますが、

怖いものみたさで挑戦するのも

いいかもしれません。

 

夏の花咲ガニ

参照元:https://www.irasutoya.com/

夏真っ盛りが花咲ガニの旬です。

俗に「夏ガニ」と言われるのは伊達ではありません。

 

根室の花咲での漁が解禁となり、

9月頃までは水揚げが盛んに行われます。

 

栄養をたっぷりつけて太り、

大きくなった花咲ガニが皆様にお目見えします。

 

花咲ガニが「夏ガニ」と言われるのは、

それだけ多く美味しいものが獲れるからということと

そして他のカニは適さない季節だからということ。

 

花咲ガニが多く獲れた際の業者のアピールは

凄いものがあります。

 

水揚げ量が多く、宣伝も頻繁にされている。

 

一番美味しく、かつ手軽に手に入れられる時期

といって過言はないでしょう。

 

この季節ならば冷凍・冷蔵および、

活状態の購入も難しいことではありません。

 

ただし花咲ガニはそもそも市場に出回る数が少なく

旬だからといって常に購入できるとは限りません。

 

むしろ人気が高まった時後で購入しようとしても

手遅れだったということも十分ありえます。

 

なるべく早め早めに予約するなどして、

自分の分を確保することが大事です。

 

秋の花咲ガニ

参照元:https://www.irasutoya.com/

9月頃に日本の花咲ガニは禁漁期になります。

 

その為これ以降は外国産の花咲ガニに限るでしょう。

活状態が出まわるギリギリの時期です。

 

ロシア近海では秋ごろに解禁となります。

 

その年に水揚げされたものがいいという方は、

冷凍のものをよくチェックして購入すると

いいでしょう。

 

また、うま味や甘味の成分が最高潮に達するのは

9月頃までだそう

 

獲れる時期・旨味が増す時期・欲しい時期。

 

いろいろとちぐはぐな花咲ガニですが、

獲れた時期にもよく着目して、

悔いのない購入をしましょう。

 

冬の花咲ガニ

参照元:https://www.irasutoya.com/

国産の花咲ガニは禁漁期です。

 

そのため国産を手に入れようと思うと

冷凍以外の選択肢がありません。

 

また外国産も運送の理由から

冷凍が主力となっています。

 

ここで問題なのが冷凍の年数です。

 

下手をすると数年冷凍した花咲ガニを

掴まされる時もありますので、

ネットで買い物をする際は

特に気をつけなくてはいけません。

 

厳密に言えば、きちんと冷凍処理されている

カニに問題点はありません。

 

しかし味が落ちることは確かです。

その年に冷凍保存されたものを選ぶのがいいでしょう。

 

そして、カニと言えば冬、冬と言えばカニ。

な思考の方々には残念ですが、

冬に獲れたてを食べる方法はありませんので、

冷凍の通販を上手く活用しましょう。

 

 

花咲ガニが幻と言われる訳がおわかり

いただけたでしょうか?

 

出会える機会が滅多にない花咲ガニですが

その分手に入れられたときの感動はひとしお。

 

皆様もぜひ今年の夏には味わってみてください!