本ズワイガニ、紅ズワイガニ、

オオズワイガニ

3種類に分けられるズワイガニ。

 

何がどう違うのか?

詳しくご説明していきましょう。

 

本ズワイガニ、紅ズワイガニ、オオズワイガニって?

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通販などズワイガニを見ていると、

本ズワイガニ紅ズワイガニなどの

表記がされていて、

疑問に思った方もいるかもしれません。

 

実は流通しているズワイガニには

大きく分けて三つの種類があり、

生息する海域や水深の違いなどにより

種類に違いがみられます。

 

”ズワイガニ”と呼ばれている

最もメジャーなものが『本ズワイガニ』

 

一方で、本ズワイガニよりも

安価で販売されていることが多いのが、

『紅ズワイガニ』です。

 

スーパーなどではまれに、

紅ズワイガニであるのに

”ズワイガニ”とだけしか表記されず

販売されていることもあります。

 

普通のズワイガニよりも

かなり安く販売されていた場合は

紅ズワイガニである可能性が高いですよ。

 

最後にご紹介するのが、

日本では水揚げされていない

『オオズワイガニ』

 

オオズワイガニは

本ズワイガニよりも大型の種類で、

流通しているものは輸入カニであるため

比較的安価で購入しやすいのが特徴。

 

ちなみに、『オピリオ種』

『バルダイ種』などと表記されて

ズワイガニが売られているところを

見たことがある方もいるかもしれません。

 

これはズワイガニの正式な種類名で、

オピリオ種が”本ズワイガニ”、

バルダイ種は”オオズワイガニ”のことを

示しています。

 

 

本ズワイガニの特徴

では、まず初めに本ズワイガニの

特徴について見ていきましょう。

 

水揚げ場所

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日本国内では、主に日本海側や

北海道周辺で多く水揚げされますが、

太平洋側でも獲れる本ズワイガニ。

 

県でいうと、本ズワイガニの

有数の水揚げ地は、鳥取県や島根県、

兵庫県や京都など多岐にわたります。

 

また、ズワイガニは水揚げ地によって

ブランドが設定されていることがあるんです。

 

詳しくは後述しますが、

三種のズワイガニの中でも、

本ズワイガニは最も多くの

ブランドがあるカニなんですよ。

 

海外ではロシアやオホーツク海、

カナダなどの寒い地方で

水揚げされることが多いと言われています。

 

 

通販での値段相場

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本ズワイガニの場合、

ブランドの有無や輸入カニか否かによって

値段相場が大きく異なります。

 

●ブランドガニ

本ズワイガニのブランドの中でも

特に人気がある『松葉ガニ』の場合。

 

もちろんサイズによっても異なりますが、

800g〜1kgほどの大きなものであれば

2万円〜4万円ほどで取引されています。

 

●ノンブランドガニ

ブランド指定されていない

一般的な本ズワイガニの場合。

 

ブランドではない本ズワイガニは

価格が大きく下がり、

800g〜1kgほどの特大サイズであっても

5千円〜1万円ほどで購入できますよ。

 

●輸入カニ

ロシアやオホーツク海で獲れた

輸入の本ズワイガニの場合。

 

外国産といえど、状態によっては

国産と同じぐらいの値段で取引されますが、

一般的に900g前後のものであれば

4千円ほどで販売されています。

 

 

味の特徴

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本ズワイガニの味は

紅ズワイガニやオオズワイガニと

どのような違いがあるのでしょうか?

 

繊細なカニの旨味を感じられる身と

毛ガニにも引けを取らない

コクのあるカニ味噌を持つ本ズワイガニ。

 

ノンブランドガニや輸入カニの場合は

身入りが悪いものがありますが、

松葉ガニなどのブランドガニであれば、

確実に美味しいものが入手できますよ。

 

 

紅ズワイガニの特徴

続いて、紅ズワイガニの特徴を

見ていきましょう。

 

水揚げ場所

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日本海側の主に鳥取県や兵庫県で

多く水揚げされている紅ズワイガニ。

 

兵庫県の香住で有名なブランドガニ、

『香住ガニ』は紅ズワイガニなんですよ。

 

兵庫県の香住漁港だけで水揚げされた

紅ズワイガニのことを香住ガニと呼び、

松葉ガニよりも漁獲量が多いため

ブランドガニでありながらも

比較的安い値段で購入できるんです。

 

 

値段相場

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紅ズワイガニは、重さが

800g〜1kgほどのものであっても

3千円前後で手に入れることが可能

 

同じ重さの香住ガニであれば

4千円ほどで購入できるでしょう。

 

また、サイズが小さいものだと

千円以下で購入できるケースもあるそう。

 

なぜ紅ズワイガニが他のズワイガニよりも

明らかに値段が安いのかというと、

かご漁という漁法で漁を行っているため

一度に大量の紅ズワイガニを

獲ることができるからなんですよ。

 

 

味の特徴

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紅ズワイガニは、本ズワイガニよりも

水分を多く含んでいるため、

本ズワイガニと比べると

味が劣るとされています。

 

しかし、旬の時期に獲れた

身入りのよい紅ズワイガニは、

本ズワイガニに負けない味を

持つんですよ。

 

ただ、紅ズワイガニの身は

水分が多いことから

質が低下しやすかったり、

解凍後に味が薄く感じる場合も。

 

そのため、紅ズワイガニを

美味しく味わいたいのであれば、

旬の時期に新鮮なものを食べるのが

おすすめです。

 

 

オオズワイガニの特徴

最後にオオズワイガニの特徴を

見ていきましょう。

 

水揚げ場所

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日本国内だと、北海道の一部でのみ

水揚げされるオオズワイガニ。

 

国内で流通しているオオズワイガニは、

ロシアやカナダなどの寒い地域で

水揚げされたものが多いんです。

 

そのため、オオズワイガニには

本ズワイガニや紅ズワイガニのような

ブランドは存在しません。

 

 

通販での値段相場

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オオズワイガニは全ズワイガニの中でも

5%ほどしか流通していないのですが、

珍しいわりに価格はあまり高くありません。

 

重さ800g〜kgほどのものであれば

5千円ほどで購入できるんです。

 

ノンブランドの本ズワイガニと

同じくらいの価格で購入できるんですね。

 

希少なカニであるため

実店舗ではほぼ販売していませんが、

通販であればオオズワイガニを

取り扱っている業者もありますよ。

 

 

味の特徴

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オオズワイガニはサイズが大きいことから

味も大味なのでは?と思われがちですが、

実はズワイガニの中でも甘みやコクがあり

旨味が強いと言われているんですよ。

 

また、太い棒肉は食べ応えも抜群なので

カニ鍋やカニしゃぶ、焼きガニなど

どんな調理方法にも合うカニなんです。

 

 

それぞれのズワイガニを見分けるポイントは?

ここからは、それぞれのズワイガニの

見分け方をご紹介していきましょう。

 

本ズワイガニを見分けるポイント

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●茹でる前の殻の色

火を通す前の本ズワイガニの殻の色は、

くすんだ赤色をしています。

 

多少の個体差はありますが、

茶色がかった赤やオレンジ色のズワイガニは

本ズワイガニだと思っていいでしょう。

 

●茹でた後の殻の色

本ズワイガニは、茹でると

鮮やかな赤色に変わります。

 

多くの人が一般的に思い浮かべる

鮮やかな赤いカニの姿が、

本ズワイガニでしょう。

 

ただし、本ズワイガニは茹でても

お腹の色は白いという特徴がありますよ。

 

●甲羅の形

本ズワイガニの甲羅の形は、

やや前方に伸びたような形をしています。

 

●そのほかの特徴

仰向けにするとわかるのですが、

本ズワイガニの口の形は

丸くなっているんですよ。

 

 

紅ズワイガニを見分けるポイント

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●茹でる前の殻の色

紅ズワイガニは、茹でる前から

赤い殻をしていることが最大の特徴。

 

本ズワイガニやオオズワイガニよりも

鮮やかな赤色をしていて、

一見ボイルガニのようにも見えます。

 

●茹でた後の殻の色

茹でる前から赤い紅ズワイガニですが、

茹でるとさらに赤みが増します。

 

また、紅ズワイガニは茹でると

お腹の色まで赤くなるんですよ。

 

●甲羅の形

紅ズワイガニの甲羅の形は

やや横長の楕円形をしています。

 

●そのほかの特徴

紅ズワイガニは、本ズワイガニや

オオズワイガニと比べて

殻が柔らかいことが特徴。

 

本ズワイガニやオオズワイガニと

比較すると脚が細く、

華奢な印象を受けるのが紅ズワイガニ。

 

また身に水分が多いため味が薄く、

ズワイガニの中では

最も低価格で取引されます。

 

しかし新鮮な紅ズワイガニの

カニ味噌は味が濃くて美味しいため

身ではなく味噌をメインに

購入する方もいるそうですよ。

 

 

オオズワイガニを見分けるポイント

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●茹でる前の殻の色

オオズワイガニの

茹でる前の殻の色はこげ茶色

 

本ズワイガニはオレンジがかっているため、

両者を比較するとくすんだように

見えるのがオオズワイガニです。

 

●茹でた後の殻の色

オオズワイガニも、

茹でると鮮やかな赤色になります。

 

しかし茹でた後のお腹の色は、

本ズワイガニと同様に白いことが特徴

 

●甲羅の形

オオズワイガニの甲羅は、

本ズワイガニと比較すると横長です。

 

●そのほかの特徴

オオズワイガニと呼ばれるだけあって、

本ズワイガニよりも一回りほど

大きいといわれています。

 

脚も太くがっしりしており、

たくましい印象を受けるズワイガニですね。

 

 

ズワイガニのブランドって?

最後に、余談ではありますが、

ズワイガニのブランドについて

ご紹介しましょう。

 

カニを購入する際や食べに行く時の

参考にしてみてくださいね。

 

本ズワイガニにあるブランド

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本ズワイガニは

日本各地で水揚げされるカニであるため、

数多くのブランドが存在します。

 

ブランドガニには

品質を保証するタグがつけられており、

種類によってタグの色が異なるんですよ。

 

そのため、カニの姿を見ただけで

そのカニがなんのブランドガニなのか

見分けることができるんです。

 

ブランド名 水揚げ場所 タグの色
松葉ガニ 山陰地方(鳥取県や島根県など) 香住港(緑)・柴山港(ピンク)
間人【たいざ】ガニ 京都府(丹後町・間人漁港) 緑色
越前ガニ 福井県 黄色
加能ガニ 石川県 青色

 

 

紅ズワイガニのブランド

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前述した通り、紅ズワイガニの

ブランドと言えば

兵庫県の香住港でのみ水揚げされる

『香住ガニ』が有名。

 

ただ、富山県で獲れる『高志の紅ガニ』

漁港から漁場が近いため鮮度が良く、

甘みや旨味が強いと言われています。

 

紅ズワイガニは一般的に安価なカニですし、

実際に缶詰などによく使用されているため

本ズワイガニよりも不味いと

思っている方も多いかもしれません。

 

ですが、良い業者から購入すれば

本ズワイガニに引けを取らない、

もしくはそれ以上の紅ズワイガニに

出会えることもあるんですよ。

 

ブランド名 水揚げ場所 タグの色
香住ガニ 兵庫県・香住港 白色
高志の紅ガニ 富山県 ブランド名が記載されている

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

ズワイガニと言っても、種類によって

味や食感も異なります。

 

それぞれの特徴を知って

好みのズワイガニを見つけてくださいね。